2010年5月24日月曜日


*本日のブログのつづきです*


●護摩焚き(祈祷法伝授)

図は護摩焚き用の物です。
これは陰陽道、呪術寄りの組み方になります。
九字積みは基本中の基本で、下には不動明王の梵字や真言、漢字で書いたりした物を敷きます。

陰陽師の歴史、陰陽師が時代の流れとともに京都から消えて、それが裏と言う表現になって
今の時代にも語り継がれている事を知らないような自称様には
この組み方と意味は知る事も出来ないでしょう。

激動の明治時代の廃藩置県、廃仏毀釈。
藩がなくなり藩お抱えの菩提寺もお金がなくなり廃寺に、独自の護摩修法は消えたり
僧侶だった者が山伏、修験者となり秘伝秘法が混ざったりもしました。

明治政府を作った者達の我儘、権力を示すために行った事も酷く
憎い藩のあった地域の各寺院、神社の神仏を破壊、首を落としたりもする愚行があったりしました。
刀を振り回して殺生もしていた戦国時代から平和になった江戸時代
藩の争いや内部抗争もあったのでお寺は本当に大事にされていましたね。

藩内の争いではお寺、修験者に祈祷を依頼して人を落とす願い
殿様の子供であれば家督などの争いのために、禁断の呪法まで
殿様や若様や家来と契りを交わしたいがために城の女中は寺に行き禁断の呪法を。
(外出もままならない位の人でも寺に行くと言えば自由に外出が出来ました。)

京都にあった陰陽寮も解体され、職としてあった陰陽師はなくなりましたが
このような護摩焚きは受け継がれたり、人から人へ伝えられ、実践を重ね
効果のある物、方法だけが生き残っています。

この護摩壇の組み方は陰陽系の物ですが、祈祷する時の神仏は明王になります。
古神道から続く物ではありますが、神仏習合されていた時代からの物なので
神社系の陰陽師がよく用いる護摩壇、配置になります。

護摩は成就やお祓いをしたい者が作法にのっとって直接行うか
信じている神仏の真言を唱えたりして行うか
たくさん方法があります。

代理で神仏を信じない人のために、神仏のパワーで守られるように願ったり
回心をしはじめた者に神仏の加護があるように願ったり
延命呪法をする時に、その者の天命が定められていた場合、安心立命を願ったり
神仏や人を大事にせず傷つけた者に遠隔で折伏祈祷や慈恵をしたり
煩悩、人間の108つを基本に欲、不浄な物を祓ったり

こんな状況に合わせて正しい方法で行ってみてください。
護摩は1日で済ませるのもあれば3日かけて行う物まであり、
一日3回、それを1週間行う物もあります。
1週間に一度選んでやってみたり、1ヶ月から半年にかけて行う物もあります。

必要なのは護摩木を用意する事、六種供養で用いる物も用意する事。
呪詛返しや悩みの大きさや内容によっては、鶏の血、指を切った血を護摩木につけて燃やしたりもします
呪いとか呪詛返しと書くと人を困らせたり害を与え返す事と思われますが
相手がしてきた事を護摩によって焼き尽くし、返す事によって
怨む気持ちも消し、相手の不浄な気を消す事によって全ての者が救われるようにも祈れば
それはプラスの力となって返って来ます。
(人を呪う場合は血などを用いて、怨敵退散やお祓いは赤、朱液を用いる。)

六種供養での閼伽は水をあらわし、その日の分はその日の午前2時30分から朝5時
もしくは日が昇りはじめた頃に汲んで用意をします。

花は3日の祈祷であれば1回だけ揃えれば良し、1週間に一度ならその度に

燈明はロウソクの明かりの事ですが、今は安全上も考えて、寺院や山伏、修験者によっては
電気や電池を使って電球でともしています(山中での祈祷では電気が使えないので)
個別に祈祷している寺院で和蝋燭みたいのを使っている所があれば
それは高いので、お気持ちでと言われたらそれも考えてください。

他には塗香、飯食、塗香(香木や安息香や龍脳、桂皮など)もあるので
それを神仏や祈祷内容、修法や願い事に合わせて用意をしてくだされば
願いは少しずつ叶うかも知れません。
(世の中に完全というのは存在しません)

必要な物をそろえていくと乳木、壇木、香油も必要になるので
ヤフーオークションや業者さんのサイトをたくさん調べてみて自己責任でやってみてください。

一人でやってみたい人から悩みに合わせた方法、材料の相談や
神仏に合わせた方法、簡単な方法を知りたい人がいれば、私のわかる範囲でお知らせします。

メールアドレスは      @yahoo.co.jpまでどうぞ



●陰陽術、秘伝その1

この図(五ほう星の図です。省略します。)は中国から日本に、そして陰陽師、裏陰陽師
我が家にも伝わる結界張りの修法です。

昔の人々は占星術や暦も利用し星の動きに合わせ
魔物を退治したり、霊障を受けた者や病人に治療術を施したりしました。
その中の方法として、九字を切ったり描いたりして、
薬師如来の梵字を描き、真言を唱えたりしたそうです。

我が家では治療の場合は薬師如来、女性の治療の場合は愛染明王。
除霊の時は供物を用意して、真言の他に般若心経を唱えています。
この話はまたお話します。

この図の通りにやるには(5ほう星を描く。普通の書き方とは違い下記の順で描く)、
手で刀印を結び
左下から上(青龍)上から右下(朱雀)
右下から左(白虎)左から右(玄武)

最後は右から左下に下ろします。
悩みや邪気を断ち、焼き払う物は炎駒(エンク)
精神力を高めたり、その場にいる人々を強く守るには聳弧(ショウコ)
不浄、汚れを清めたり未成仏霊に光を見せる時は索冥(サクメイ)
全てのマイナスパワーをプラスに変えるには角端(カクタン)

この内の一つを唱えてください。
ただし、索冥と角端は素人が唱えてはいけません。
索冥は唱えた者の力が冥土まで届くので、弱っている時にしたり
自己祓いができない者がすると災いを招きます。

神仏の加護を得たい時は、最後の時に真言を唱えてください。
これは結縁でも縁でも守ってくださる神仏や、力を借りたい神仏の物で良し、

僕の仕事は占い師で、東京まで行かなければならないのだけど、
雪のため予約がキャンセルになったと電話があったので、
お店には行かず、自宅でメ-ル相談を受けています。

秋から今の時期になると、受験問題で最後の追い込みの応援が欲しい人
そんな人には、普通の学校の人なら文殊菩薩や勢至菩薩のパワー
医療系なら薬師如来のパワー
体育会系なら明王のパワーを頂戴して込めさせていただいています。

相談事があるのなら遠慮なく相談してくださいね。



●裏陰陽師秘術

曽祖父の代から我が家に伝わる秘術を公開します。
この秘術は神仏混合を理解する者、寺や神社を通して修行したり、真言の意味を学んでから
実践を積み重ねてから出来る修法です。

何も知らない素人さんは、何でも真言を唱えればご利益はある、守られると勘違いする方がいます。
真言の中には『帰命する、帰命します』と言うのがありますが
その中には、真言の組み合わせによって、命令系になってしまうのがあります。

さらに奥深く説明をすると、神仏の名前を呼び、
天におられる神々、観音、位の高い仏様の力を降ろし
降魔、破邪、調伏などを行う物もあるので、その時、その場所に合わせ唱える必要があるのです。

道具も必要で、独鈷杵、ブルパ、お神酒、お米、水、瑠璃石、水晶石が必要になってきます。
瑠璃石はラピスラズリの事で、我が家では神仏の力を降ろす時に供物として捧げています。
(破邪、祓いの場合はブルパを使用)

供物の配置は、修行もしていない物が行うと危険なので、困り事がない限りは知らせません。
(祓いの時の場合、困っている人や霊や邪気によって違う。)

①九字を地面に切り場を清め、鬼門と裏鬼門に向かい、己の結縁の神仏の真言を三度ずつ唱える。
②独鈷杵を持ち、北へ向かい腕を突き出し『オン アボキャ シツディ ア』と唱える。
③東へ腕を突き出し『オン アキシュビヤ ウン』と唱える
④南へ腕を突き出し『オン アラタンナ サンバ タラク』と唱える。
⑤西へ腕を突き出し『オン アミリタテイセイ カラウン』と唱える。
⑥言霊で、天の摩訶毘廬遮那如来(まかびるしゃなにょらい)今こそ我に力を貸し給え。
その後は↓

憑きもの対処なら、女性は腹、額、肩、左手へ独鈷杵を握った拳をそっと当て
『オン アビラウンケン』を三度唱える。
男性の場合は肩、額、左手に当て同じ事をする。
ただし、人々が背負った箇所によっては方法を変える必要性がある。

水子供養の場合、左手に独鈷杵を持ち右手を当てるか、手をかざすかして大日如来の真言を唱える。
痛みを伴う体の不調の場合、その部分に当てて、大日如来の真言を唱える。

病気で苦しんでいる人の治療の場合は、直接ならば座禅を組ませ、瑠璃石を持たせる。
⑥の時に薬師瑠璃光如来を呼び、『オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ』を唱えながら
独鈷杵を瑠璃石の上で回す必要がある。

遠方の方なら、特別な敷物を作りその上に瑠璃石を敷き、紙に住所氏名を書き
独鈷杵を同じように使う。

瑠璃石は、最近話題のスピリチュアルの中でも、本物の霊気術者が遠隔治療の時に使う石でもあり
外国では、古来から旅人のお守りともされているもので、遠くの事にたいしてパワーが使えるそうです。

我が家の古文書によると、
旅の絵師が持っていた質の良い三寸の瑠璃石を金一両で買ったと書かれていますし
奉公人の勉強のため江戸の取引先に手紙を出し、それが受諾された後
『武蔵国から江戸へ出す奉公人のため、三寸の瑠璃を割りお守りに待たせた』とも書かれてました。
その後の古文書を読むと、一人娘と祝言をあげ家督を継がせたとありました。

祝儀も書かれていて当時の大店、名店で
武蔵国☆☆村☆☆屋寄り二両、江戸☆☆屋寄り五両と書かれていたので
9cmの瑠璃の原石(ラピスラヅリ)に一両も払ったのはすごいと思いました。



本日のブログはこれにて終了です。ご愛読ありがとうございました。

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